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【運行日誌その1】本バコがうごける理由

  • 執筆者の写真: 洗練された田舎研究所 一般社団法人
    洗練された田舎研究所 一般社団法人
  • 7月19日
  • 読了時間: 6分

更新日:7月20日

【運行日誌 その1】青森市 成田本店つくだ店さん

うごく本バコには、運行するにあたって揺るがない基準があります


①無理しない

②気が乗らなかったらいかない


「なんて適当な!!」

「そんなことで、地域活動と言えるのか!!」


という反応もあるかもしれませんが

「地域活動を『持続』させていくために、この基準は圧倒的に上位です」


わたしも

「努力」

「自己犠牲」

「貢献」

「地域の巻き込み」

みたいなものを最重視して活動していた時期もありましたが

この点については、考え方を変更しています。


背負いこんでしまう意識の背景には

①現状の不満

②何とかしなければならない/自分が動かなければならない

③地域の熱量を上げなければならない

④このままでは地域は衰退してしまう


という感じの『思い、方向性、認知」があります。


おそらく、町づくりや、地域活性化といった活動に取り組みんでいるとか、取り組もうと思っている方は、「危機感」が動機になっている場合も少なくないでしょう。


その漠然とした危機感に、もう一段踏み込んだ時

『なぜそう思うのか』

『どこに危機感を感じているのか』

『それは、生命など究極的な危機なのか』

と突き詰めていったとき

『経済がしぼむ/お金の心配がある』

『生活が不便になる』

『このまま衰退を眺めているのはあまりにも虚しい』

『地域の文化が消えてしまうのでは』※その文化はいつからかはともかく


といった点に集約されていくのではないかと思われます。


『人口減少』は、

見方をかえれば、「原因のように見えている」というだけです。


人口が減る→消費がしぼむ→経済がしぼむ→

インフレや社会保障増、利便の低下→田舎ヤバイ


みたいな感じですね


これは、もうすこしシンプルに考えることができるかもしれません。


人口が減る→自分でできた方がよいことが多くなる

もしくは、自分でできることが少ない層(子ども/高齢者)にとって、つらい社会になるかもしれない



これまでの暮らしの基準は

『お金』を使って、人が作ったものを買う

サービスを受ける

良いものは高い

高いものを得られる、持っている人はすごそう

だから自分もお金持ちになりたい


そのために「仕事」を通してお金を得ないといけない


という「お金基準」の暮らし、消費による幸福感がメインになっていました。

そういう基準で今後も暮らそうとすると、どうも苦労が多そうです。


けれども

たとえば今日、うごく本バコには、結構多くのお子さん連れの方がいらしていました


お金はかかりません。


バスに落書きをしたり

けん玉をしたり

オセロをしたり

本を読んだり

成本さんで本を寄付していただいて、お礼にドリップバッグやクリアファイルを差し上げたりしました。


わたしは、11時から15時までバスに居て、ボランティアなので、儲かったりお給料をいただく活動ではありません。

いろんな方に来ていただいて、お話をさせていただいて

お天気を心配していましたが、雨にも降られず

暑かったのでちょっと疲れましたが

「いい時間を過ごさせていただいたなあ」

と思いながら、今日1日を終われそうです。


パズルに苦戦していた子が

「わたし明日お誕生日なんだよ」

と教えてくれました。

おめでとうをして、

なんだかうれしそうに帰っていったのもよかったりしました。



うごく本バコの活動は、「主たる目的」として「経済的利益」は据えられていません。

最初に書きましたが


①無理しない

②気が乗らなかったらいかない

で、なんか楽しかったり、幸せかも、おもしろいなあ

と思えたらその日はOKです。


もしこれで

成本さんがめっちゃ損した

来ていただいた方が嫌な思いをした

とかだと別なのですが

ちょっとした、非日常を体験していただいたり

「楽しいじかんだったけど、そういえばお金のこと考えてなかった」

みたいな時間を経験していただけていたのではないか

と何となく感じています。


更に言えば

本を寄付していただいたことは

更に地域に還元されて

地域の子ども家庭、高齢者の方々にも、楽しみを届けることに繋がり

その効果は結構長く、いろんな人に及びます。


・・・

これって、けっこう幸せなことではないでしょうか。



ムリをしていただきたくないのは

お財布が苦しいのに、本を買って寄付する

とか

成本さんのオリジナル缶バッチがもらえるから寄付する

とか

そういうことだったら、あとからきっと「くたびれる」ので無理しなくて大丈夫です。


まずは、うごく本バコでの時間や感覚を、遠慮なく楽しんでいただいて

気持ちよく帰っていただいたほうが、今後も仲良くできます。


わたしたちの「お金」に対する意識は

思っているよりずっと「重荷」になっています。

残念ながら、それは今後も大筋では変わらないでしょう。


ただ、田舎という環境は、消費やお金による他者との比較中心の価値観からは遠くならざるを得ないことや

何なら、日本が世界の中で、これまでの様ではなくなっていくこと

を前提とした場合

わたしたちの思っていた

「地域活性化」「地域づくり」「町おこし」

という言葉の定義が変わるのです。


活性化→地域のお商売が回って復活した

町おこし→地域の稼ぐ力を増して賑わった

という「お金」基準の活動なのであれば

それは、ほとんどの確率でこれから10年後には失敗するでしょう。

今時点で成功しているように見えたとしても、何のことはない

「今だから」です。


10年後、今と同じことや、さらに拡大したことはできるのか?

という、もともと心配していた「地域の持続性」はどこに行ってしまったのでしょうか。


個人的な認識としては

『持続可能な地域』

というのは、規模の維持拡大ではなく、縮小を前提としたものです。


これからの10年、これまでと同じ価値基準の暮らしを追及していくのか

想定される社会に、「新しい幸せの基準」を見つけて暮らし方を変えるのか

とても難しい岐路に立たされているところかと思います


『うごく本バコ』は、後者の立ち位置をとっており

今時点ではそれが変わった取り組み、珍しい取り組みに見えたとしても

ムリしない

楽しそう

のなかで、ちょっとだけ地域の役に立ったらなおよいかな、という

コモンズ/新しい公共を考えている活動です。



「でも、日々のお金に困るのはやっぱり困るのでは」


それはそうです。

食べるのに困らないお金は必要で

バスだって車検も保険も燃料費もありますから

その部分はまったく否定しません。


そんな田舎の暮らしの中でも

もし仮に

それぞれの方がほんの少しずつ

自分の趣味だったり特技だったり

ちょっと余剰になっている時間だったりを

「楽しい範囲で周囲に分ける」

という行為を実際にした場合、どうなるでしょうか。


うごく本バコは、そもそもそうした「力の持ち寄り」でできています。

廃車予定の園バス

みんなでペンキ塗り

地元の大工さんの技術

寄付の図書

そうしたものが1つの形になっているものです。


そういうちょっとした力は

皆さん一人ひとりにも、きっとあるのではないでしょうか。



※本日、たくさんの寄付本をいただいたり、面白いこともあったので

また、別に記事にさせていただきます!

 
 
 

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